住宅塗装の耐候性とは?長持ちの秘訣を解説
- 石原 一雄
- 5 日前
- 読了時間: 4分
家の塗装、いつまでも美しく保ちたいですよね。
しかし、紫外線や雨風、大気汚染など、外壁は過酷な環境にさらされています。
そのため、塗装は時間とともに劣化し、美観を損なうだけでなく、建物の寿命にも影響を与えてしまう可能性があります。
長く美しい状態を保つためには、塗装の耐候性を理解し、適切な対策を講じる必要があります。
そこで今回は、塗装の耐候性を最大限に高める方法について、具体的な対策を解説します。
塗装の耐候性を高めるメカニズム
塗料の種類と耐候性の違い
塗料には、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機など様々な種類があり、それぞれ耐候性に違いがあります。
アクリルは耐候性が最も低く、主に内装に使用されます。
ウレタンは価格と性能のバランスに優れ、シリコンは現在最も普及している塗料です。
有機塗料であるフッ素やシリコン塗料は、無機塗料に比べて柔軟性があり、ひび割れに強い傾向があります。
しかし、紫外線による劣化を受けやすいという弱点も持ち合わせています。
そして、無機塗料は、その高い耐候性と低汚染性から注目されています。
無機塗料は無機物を主成分とするため、紫外線や雨風による劣化に強いのが特徴です。
ただし、硬いためひび割れしやすいというデメリットもあります。
塗膜の劣化メカニズム
塗膜の劣化の主な原因には、次のものが挙げられます。
1.紫外線
紫外線は塗膜の樹脂を破壊し、色あせやチョーキング(塗膜表面が粉状になる現象)を引き起こします。
2.雨水
雨水は塗膜に浸入し、剥がれや膨れなどを生じさせます。
3.酸素
酸素は塗膜の成分と化学反応を起こし、劣化を促進します。
4.温度変化
温度変化による伸縮は、ひび割れの原因となります。
5.塩害
海沿いの地域では、塩害による劣化も懸念されます。
これらの劣化要因を理解することで、適切な対策を講じることが可能になります。
環境要因と耐候性への影響
地域環境も塗装の耐候性に大きく影響します。
1.海沿いの地域
塩害の影響を受けやすく、耐候性の高い塗料を選ぶ必要があります。
2.日照時間が長い地域
紫外線による劣化が促進されるため、紫外線に強い塗料が適しています。
3.大気汚染が激しい地域
汚れが付きやすく、低汚染性の塗料が有効です。
これらの環境要因を考慮し、適切な塗料を選ぶことが重要です。

塗装の耐久性を長く保つ方法
適切な塗料選びのポイント
家の場所や環境、予算などを考慮して、適切な塗料を選びましょう。
耐候性、価格、機能性などを比較検討し、最適な塗料を選択することが重要です。
塗装会社と相談し、アドバイスを受けるのも有効です。
下地処理の重要性
塗装の耐久性を高めるためには、下地処理が非常に重要です。
古い塗膜や汚れを丁寧に除去し、下地を平滑にすることで、新しい塗料との密着性を高め、剥がれを防ぎます。
下地処理をしっかり行うことで、塗装の寿命を長く保つことができます。
塗装工事の技術と注意点
塗装工事の技術も耐久性に影響します。
熟練の職人が丁寧に施工することで、均一な塗膜が形成され、耐久性が高まります。
また、天候にも注意が必要です。
雨天や強風時は、塗装作業を行うべきではありません。
定期的なメンテナンス
塗装は、定期的なメンテナンスが必要です。
ひび割れや剥がれなどの異常を発見したら、すぐに補修を行いましょう。
また、数年に一度は、専門会社に塗装の状態をチェックしてもらい、必要なメンテナンスを依頼することが大切です。

まとめ
塗装の耐候性を最大限に高めるためには、塗料の種類、下地処理、塗装工事の技術、そして定期的なメンテナンスが重要です。
それぞれの塗料の特性を理解し、環境要因を考慮した上で適切な塗料を選び、丁寧な施工とメンテナンスを行うことで、家の塗装を長持ちさせることができます。
適切な塗料選びと、専門の塗装会社による丁寧な施工、そして定期的な点検・メンテナンスを組み合わせることで、家の塗装を長く美しく保ちましょう。
当社では、建築塗装の1級技能士を取得した社員を雇用しています。
耐候性の高い外壁塗装をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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