ベランダ防水の選択
- 石原 一雄
- 2 日前
- 読了時間: 5分
季節はいよいよ春ですね!我が家の次男の卒業式も終わり、何だかバタバタと毎日を過ごしております。
さて、今回の投稿はベランダ防水の選択について書きます。今年に入ってベランダ防水の依頼が5軒以上になりました。そのうち4軒は雨漏りしているベランダで、残りは劣化が見られた為でした。
新築ベランダ防水の種類
まず、一般住宅の新築時のベランダ防水の種類について押さえておきましょう。
一般的に木造住宅で1坪から3坪くらいはFRP防水が主流だと思いますが、大手ハウスメーカーや少し大きめのベランダでは、シート防水が施されているケースがあります。
防水の寿命
防水は瑕疵担保でも重要な役割で10年が基本となっています。その後は15年近くで、劣化が顕著になってきます。特にFRP防水は木造の動きに追従できずに割れてきたり、表面の保護塗装が薄くなって下地が見えてきたりします。


このような状態は劣化が進んでいるので早めの対処が必要です!
ベランダ防水の改修には何がいいのか?
新築の防水の種類によって改修の防水の選択が変わってきます
当社の目安を簡単にまとめてみますとこのようになります
★新築時の防水がFRP
①亀裂がなく保護塗膜だけが薄くなっている場合
⇒FRP 専用のトップコートの塗り替え
FRP防水は5年を目安に定期的に塗り替えを推奨されています。これは、トップコート(保護塗料)を常に塗っている状態であれば防水層の劣化ぎ進行しにくい為です。しかし、新築時に建設会社の方から5年後に、または10年以内にトップコートを塗りましょうというアフター提案はほぼないと思います。ですので、下の防水層がまだ機能していて表面だけが薄くなりつつあれば、トップコートだけ塗り重ねておけば長く維持ができます!
(注意)
時々ホームセンターで塗料を買って塗られる方がいますがお薦めできません。FRP の上には保護塗料を剥がしたり目荒らしした上で専用のプライマーを塗らないと接着しないので後々剥がれてくるだけでなく、次の補修がしにくくなり、余計に費用がかさむことになります。
②亀裂があったり下地の防水層が見えてきている場合
⇒既存防水の上からウレタン塗膜防水
FRP に亀裂がある場合は漏水に直結するので大変注意が必要です。そしてその亀裂の原因が何なのかも調査し把握する必要があります。
(注意)
FRP というのは2液の混合でガラス繊維を挟みながら施工するのですが、資格を持った職人でも硬化が非常に早いので施工時間も限られたり、降雨に当たると硬化不良になったりと施工の不良が起こりやすい防水なのです。また、防水職人の技術だけでなく、知識のない大工さんが作った下地の木材によってFRP が割れてしまうことも多々あります。またサッシ周りや立上り端部の壁材との納まり処置も不十分な場合も多いのがFRP 防水です。ですので、新たににウレタン防水を施工する場合もその辺の注意点を理解している会社や職人が改善する意味を持って施工できているかがポイントになります!
★新築時の防水がシート防水
①シートは破れたり膨れはないが保護塗料が薄くなっている場合
⇒保護塗料の再塗布
上述のFRP 防水同様にシート防水の上に塗ってある保護塗料が薄くなっている場合は再塗布で問題ありません。
(注意)
保護塗料が塗ってあるかわからない方は、まずシート防水が何なのかを確認する必要があります。ベランダに使用されているシート防水には大きく2つあり、ゴムシート防水と塩ビシート防水です。前者は黒いゴムシートの上に緑やシルバーといった保護塗料が塗られていますので、所々それが落ちて黒いシートが見えていたらそれはゴムシートになります。後者の塩ビシートの場合は表面に滑り止めの凹凸の模様があったりしますので、見るとわかると思います。
今回の保護塗料の再塗布が必要なのはゴムシートの場合となります。
②シートが破れたり膨れている場合
⇒シートの張り替えもしくは撤去し新規防水
シートが破れている場合は雨水がシートの下に侵入し下地の隙間から漏水につながるので、早急に再防水が必要となります。膨れているだけの場合でも安心はできません。膨れている場所は何かの衝撃があればすぐに破れてしまうからで、破れてしまうと漏水に直結するのですこれも注意が必要です。
(注意)
シート防水を部分的に補修することも可能ですが、その劣化状態を正しく判断し、補修で済むのか全面的に再防水が必要なのかは、防水の専門業者でないと判断は難しいと思います。
★適切な防水の劣化判断
これまで書いたことをまとめると、ベランダの防水は数種類あり、その補修、改修は下地の劣化状況からどんな工法で、今後どれくらい長持ちさせるかという見通しも含めて適切に判断する必要があります。
ベランダの下にお部屋がある場合は特に漏水は注意しないといけませんし、排水ドレンが天井の中で無理に曲げられていて排水できないケースも多く見ています。
排水口の部分だけが漏れているという相談も受けますが、多くは水上の防水の劣化の原因がほとんどです。
これらも見誤らない防水を専門としている知見が必要となりますので、ご注意ください!



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