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石原 一雄

凍害とは?原因と対策、火災保険の活用まで解説

築年数が経ち、家の外壁の劣化が気になることはありませんか。特に、ひび割れや剥がれが目立つ場合、凍害による被害の可能性があります。

凍害は、コンクリート内部の水分が凍結することで生じる劣化現象で、放置すると建物の強度低下や雨漏りなどの深刻な問題につながることも。


□凍害とは?原因と対策


凍害は、コンクリート内部の水分が凍結し、体積膨張することで生じる現象です。

コンクリートは、セメントと水、砂、砂利などを混ぜ合わせて作られますが、その中の水分が凍ると体積が約9%膨張します。

この膨張によってコンクリート内部に圧力がかかり、ひび割れや剥離が発生するのです。


1: 凍害の原因


凍害は、主に以下の原因によって発生します。


・外壁の劣化:経年劣化や施工不良によって、外壁にひび割れや隙間が生じ、水が浸入しやすくなると凍害が発生しやすくなります。


・雨水の浸入:雨水が外壁のひび割れや隙間から浸入し、コンクリート内部に水分が溜まると凍害が発生します。


・雪解け水:雪解け水が外壁に溜まり、凍結と融解を繰り返すことで凍害が発生します。


2: 凍害の症状


凍害が発生すると、以下の様な症状が現れます。


・外壁のひび割れ:凍結による体積膨張で、コンクリートにひび割れが発生します。


・外壁の剥離:凍結と融解を繰り返すことで、コンクリートが剥がれてしまうことがあります。


・塗装の剥がれ:ひび割れや剥離によって、外壁の塗装が剥がれてしまうことがあります。


3: 凍害の対策


凍害を予防するためには、以下の対策が有効です。


・外壁のひび割れ補修:外壁にひび割れがあれば、速やかに補修を行うことが重要です。


・防水処理:外壁の防水処理を行うことで、雨水の浸入を防ぎ、凍害を予防できます。


・断熱材の設置:外壁に断熱材を設置することで、外気温の影響を軽減し、凍害を予防できます。





□火災保険で凍害の修理はできるのか?


凍害は、火災保険の補償対象となる場合があります。

しかし、保険会社によって補償内容が異なるため、事前に確認が必要です。

火災保険で凍害の修理を検討する場合は、以下の点に注意しましょう。


1: 火災保険の補償内容


火災保険は、火災だけでなく、風災、水災、雪災など、様々な災害による損害を補償します。

凍害は、雪災や風災などの自然災害によって発生した場合は、火災保険の補償対象となる可能性があります。

ただし、保険会社によって補償内容が異なるため、事前に確認が必要です。


2: 火災保険の申請


火災保険の申請には、以下の書類が必要です。


・保険証券

・損害状況を証明する写真

・見積書

・診断書

・その他の必要書類


3: 火災保険の活用方法


火災保険を活用して凍害の修理を行うには、専門のサポート会社を利用するとスムーズに進められます。

サポート会社は、保険金の請求手続きや見積書の取得、補償内容の確認など、様々なサポートを提供しています。


4: 補償対象とならない場合


火災保険は、すべての凍害を補償するわけではありません。

以下のような場合は、補償対象外となる可能性があります。


・経年劣化による損傷

・故意または重大な過失による損傷

・地震や噴火などの自然災害による損傷

・免責金額以下の損害






□まとめ


凍害は、コンクリート内部の水分が凍結することで発生する劣化現象であり、放置すると建物の強度低下や雨漏りなどの深刻な問題につながる可能性があります。

凍害の予防には、外壁のひび割れ補修や防水処理、断熱材の設置などが有効です。


凍害による損傷は、火災保険の補償対象となる場合がありますが、保険会社によって補償内容が異なるため、事前に確認が必要です。

凍害の修理を検討する場合は、専門のサポート会社を利用することで、スムーズに進められます。

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