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石原 一雄

シーリング材の種類と選び方を解説します!

シーリング材は、建物の隙間を埋めて、防水性や気密性を高めるために欠かせないものです。

しかし、種類が多く、それぞれに特徴や用途が異なるため、適切なものを選ぶのは難しいと感じます。

この記事では、シーリング材の種類と特徴について解説します。


□シーリング材の種類と特徴


シーリング材は、主に以下の5種類に分類されます。


1: ウレタン系

ウレタン系シーリング材は、耐久性が高く、硬化すると弾力性を持ちます。

そのため、クラックや目地の補修によく使用されます。

しかし、耐候性には弱く、紫外線の影響を受けやすいというデメリットがあります。

屋外で使用する場合には、塗装で保護する必要があります。


2: シリコン系

シリコン系シーリング材は、耐水性・耐熱性・耐候性に優れており、比較的コストパフォーマンスに優れています。

ホームセンターなどでも一般的に販売されています。

しかし、充填後にシリコンオイルという油のようなものが常に出てしまうため、周辺が汚れやすく、上から塗装を行えません。


3: アクリル系

アクリル系シーリング材は、水性タイプで作業性に優れています。

硬化すると弾性体になり、湿った箇所にも使用可能です。

しかし、耐候性・耐久性に弱く、リフォーム等ではほとんど使用されません。


4: 変成シリコン系

変成シリコン系シーリング材は、ウレタン樹脂を原料としたもので、耐候性・塗装性に優れています。

そのため、様々な用途に使用できます。

硬化後はシリコン系シーリング材と違い塗装可能ですが、塗料によっては若干のベタつき・はじきが発生することがあります。


5: ポリサルファイド系

ポリサルファイド系シーリング材は、変成シリコン系ほどではありませんが耐熱性に優れ、表面にゴミやほこりがつきにくい特徴があります。

しかし、柔軟性はあまりなく、金属類の使用には適していません。

また、仕上げ材によっては塗料を変色・軟化させることがあるため、表面に塗装する場合は汚染防止処理を行う必要があります。





□シーリング材の用途別おすすめ


シーリング材は、用途によって適切な種類が異なります。

ここでは、具体的な用途別に、おすすめのシーリング材を紹介します。


1: 外壁のひび割れ補修

外壁のひび割れ補修には、ウレタン系シーリング材がおすすめです。

ウレタン系シーリング材は、耐久性が高く、弾力性があるため、ひび割れをしっかりと補修できます。

また、耐候性も比較的高いので、屋外で使用しても安心です。


2: サッシ廻りのシーリング

サッシ廻りのシーリングには、変成シリコン系シーリング材がおすすめです。

変成シリコン系シーリング材は、耐候性・塗装性に優れているため、サッシ廻りに最適です。

また、柔軟性があるため、金属類にも使用できます。


3: 浴室や洗面所のシーリング

浴室や洗面所のシーリングには、シリコン系シーリング材がおすすめです。

シリコン系シーリング材は、耐水性・耐熱性に優れており、水回りで使用しても安心です。

また、比較的安価なので、コストを抑えたい場合にもおすすめです。


4: 屋根のシーリング

屋根のシーリングには、変成シリコン系シーリング材がおすすめです。

変成シリコン系シーリング材は、耐候性・耐熱性に優れているため、屋根のシーリングに最適です。

また、柔軟性があるため、屋根材の形状に合わせたシーリングができます。





□まとめ


シーリング材は、種類によって特徴や用途が異なります。

適切なシーリング材を選ぶためには、使用する場所や目的を考慮することが重要です。

この記事で紹介した内容を参考に、適切なシーリング材を選んで、DIYやリフォームを成功させましょう。

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