DIYで家のメンテナンスを行いたいと考えているあなた、外壁塗装の際にシリコンコーキングの上から塗装できるのか悩んでいませんか。
シリコンコーキングは、防水性や耐久性に優れていることから、外壁の目地などに多く使用されています。
しかし、シリコンコーキングは塗料を弾きやすい性質を持つため、塗装には注意が必要です。
この記事では、シリコンコーキングの種類や塗装可能なコーキングの選び方、適切な施工方法について解説することで、安心して外壁塗装を行えるようにします。
コーキングの上から塗装する際の注意点
外壁塗装を行う際に、シリコンコーキングの上から塗装できるのか悩んでいる人が多いですが、シリコンコーキングの種類によって塗装できるものとできないものがあります。
この記事では、シリコンコーキングの種類や塗装可能なコーキングの選び方、適切な施工方法について解説していきます。
1: シリコンコーキングの種類
シリコンコーキングには、大きく分けて「シリコーン樹脂系」と「変成シリコーン系」の2種類があります。
シリコーン樹脂系は、安価で扱いやすく、一般的にDIYでよく使用されます。
一方、変成シリコーン系は、耐候性や耐久性に優れ、塗装も可能です。
2: シリコンコーキングの塗装について
シリコーン樹脂系は、塗料を弾きやすい性質を持つため、塗装には向きません。
そのため、シリコーン樹脂系のコーキングが使用されている場合は、塗装前に剥がして、変成シリコーン系に交換する必要がありますが、接着性に問題が残りますので、基本的には塗装できないと考えた方がよいです。
3: 塗装可能なシリコンコーキング
変成シリコーン系は、塗料との相性が良く、塗装が可能です。
ただし、変成シリコーン系であっても、すべての製品が塗装できるわけではありません。
塗装可能な変成シリコーン系を選ぶ際は、パッケージに「塗装可能」や「ノンブリード」などの表示があるかを確認しましょう。
「ノンブリード」とは、コーキング材から可塑剤が染み出してくる現象を抑制する技術です。
可塑剤が染み出してくることで、塗料の密着性が低下し、塗装が剥がれやすくなってしまうため、塗装可能なコーキングを選ぶ際には「ノンブリード」の表示があるかを確認することが重要です。
コーキングの上から塗装する際の注意点
外壁リフォームにおいて、コーキング部分に塗装するかどうかは耐久性と美観の点で重要な選択です。
ここでは「先打ち工法」と「後打ち工法」それぞれのメリット・デメリット、および施工時の注意点について解説します。
1: 先打ち工法(コーキングの上に塗装をする方法)
コーキングを先に打ってから塗装を行う先打ち工法には以下の特徴があります。
・メリット
外壁とコーキングを一体化した美しい仕上がりが可能で、コーキングの保護もできます。
外壁と同色の塗装で統一感を出せるため、見た目も良好です。
・デメリット
コーキングと塗料の相性次第で塗膜にヒビが入ることがあります。
また、振動や衝撃が加わると塗膜が剥がれるリスクもあるため、塗料選びが重要です。
・注意点
塗膜が劣化しやすく、剥がれが発生する恐れがあります。
塗膜劣化はコーキングの劣化につながるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
2: 後打ち工法(塗装後にコーキングを施工する方法)
塗装後にコーキングを打つ後打ち工法についても確認しましょう。
・メリット
コーキング部分の塗膜剥がれやヒビ割れのリスクが低く、塗料とコーキングの相性を心配する必要がありません。
・デメリット
外壁とコーキングの境目が目立ちやすくなるため、仕上がりにムラが出る可能性があります。
また、コーキングが直接雨や紫外線に晒されるため、劣化が早く進みがちです。
・注意点
コーキングがひび割れると防水性が損なわれるため、劣化サインを見逃さないようにすることが大切です。
隙間が発生した場合は、早めに補修を行うことをお勧めします。
コーキングの上から塗装をする際には、こうした工法ごとの特徴とリスクを把握した上で、劣化に対して早めに対処できるように心がけましょう。
まとめ
シリコンコーキングの上から塗装を行う際は、シリコンコーキングの種類が重要です。
塗料を弾きやすいシリコーン樹脂系は塗装に向いていません。
塗装可能なコーキングを選ぶ際は、パッケージに「塗装可能」や「ノンブリード」などの表示があるかを確認しましょう。
適切なコーキングを選んで、安心して外壁塗装を行いましょう。
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