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弾性のリシン吹き付け塗装とは?塗り替えで失敗しないために知っておくべきことを解説

石原 一雄

家の塗り替えを検討しているけど、外壁材の種類が多くて、どれを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

特に、近年人気が高まっている「弾性リシン」は、その特徴的な質感と耐久性から注目されています。

しかし、弾性リシンにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

この記事では、弾性リシン外壁塗装のメリット・デメリットを分かりやすく解説します。


□弾性リシンとは?特徴やメリットを理解しよう


弾性リシンは、モルタルにアクリル樹脂などの弾性素材を混ぜ、ザラザラとした質感に仕上げた外壁材です。

「リシン」とは、モルタルに砂などを混ぜて吹き付けた外壁材のことで、古くから親しまれてきました。

そのリシンに、伸縮性のあるアクリルゴムを配合することで、ひび割れに強くなったものが「弾性リシン」です。


1:ひび割れに強い


弾性リシンは、塗膜自体が弾性を持つため、壁面に多少のひび割れ(ヘアークラック)が発生しても、塗膜が伸び縮みすることで対応できます。

従来のモルタル外壁は、ひび割れが発生するとそこから雨水が侵入し、内部の腐食やカビの原因となることもありました。

しかし、弾性リシンはひび割れに強く、雨水の侵入を防ぎ、建物の寿命を長く保つ効果が期待できます。


2:耐アルカリ性


弾性リシンは、モルタル塗装に適した耐アルカリ性を持ちます。

モルタルはアルカリ性が高いため、一般的な塗料では塗膜が剥がれてしまうことがあります。

しかし、弾性リシンは耐アルカリ性を持つため、モルタルとの相性が良く、長期間にわたって美しい外観を保てます。


3:落ち着いた風合い


弾性リシンは、艶消しで表面に骨材の凹凸があるため、太陽光を拡散させ、落ち着いた風合いに仕上がります。

また、ザラザラとした質感は、高級感があり、和風建築や洋風建築など、さまざまな建築様式にマッチします。


4:ローラー仕上げも可能


弾性リシンは、吹き付け仕上げだけでなく、ローラー仕上げも可能です。

吹き付け仕上げは、凹凸が大きく、ザラザラとした仕上がりになります。

一方、ローラー仕上げは、吹き付け仕上げよりも滑らかな仕上がりになります。

そのため、好みや建物のデザインに合わせて、適切な仕上げ方法を選ぶことができます。


5:耐汚染性・耐候性も向上


近年では、耐汚染性・耐候性を向上させたシリコンエマルションタイプの弾性リシンも登場しています。

シリコンエマルションタイプの弾性リシンは、汚れが付きにくく、紫外線や雨風にも強いので、より長く美しい外観を保てます。






□弾性リシン外壁塗装のデメリット|知っておきたいリスク


弾性リシンは優れた外壁材ですが、デメリットもいくつか存在します。

特に、塗り替えの際に注意すべき点があるので、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。


1:汚れやすい


弾性リシンは、弾性を持たせるために可塑剤が多く含まれているため、通常の塗料よりも汚れやすいという特徴があります。

特に、大気汚染や排気ガスが多い地域では、汚れが目立ちやすくなります。


2:膨れの発生リスク


弾性リシンは、塗り替え時に使用する塗料との相性が重要です。

適切な塗料を選ばないと、塗膜が膨張してしまい、外壁が剥がれてしまう可能性があります。

これは、弾性リシンが持つ高い伸縮性と、他の塗料との伸縮率の差によって発生する現象です。


3:塗り替え対応塗料が限られている


弾性リシンは、特殊な塗料であるため、塗り替えに対応できる塗料の種類が限られています。

そのため、塗り替えを行う際は、専門知識を持った会社に相談し、適切な塗料を選定することが重要です。








□まとめ


弾性リシンは、ひび割れに強く、耐アルカリ性、落ち着いた風合いなど、多くのメリットを持つ外壁材です。

しかし、汚れやすく、塗り替え時の塗料選びを間違えると膨れが発生する可能性もあります。

また、対応できる塗料が限られているため、専門知識を持った会社を選ぶことが重要です。

弾性リシン外壁塗装を検討する際は、メリットとデメリットを理解した上で、信頼できる会社に相談し、適切な判断をするようにしましょう。


当社では様々な外壁塗装に対応しております。

初めての方でも安心してご利用できる環境を整えておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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