トタン屋根とは?寿命を延ばすメンテナンス方法と劣化対策
- 石原 一雄
- 3月22日
- 読了時間: 3分
「トタン」という言葉を聞いたことはありますか。
屋根材として使われているイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、トタンは様々な特徴を持つ金属素材です。
今回は、トタンとは何か、そのメリット・デメリット、適切なメンテナンス方法などを分かりやすくご紹介します。
トタンの選び方や、ガルバリウム鋼板との違いについても触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。
トタンとは何か?解説
トタンの定義と語源
トタンとは、薄い鋼板に亜鉛めっきを施した金属板のことです。
耐食性に優れ、建築資材として広く用いられています。
語源については、ポルトガル語の「tutanaga」(亜鉛と銅の合金を意味する)に由来する説などがあります。
トタンの材質と特徴
トタンの主成分は鋼板で、その表面に亜鉛がめっきされています。
この亜鉛めっきが、トタンの錆びにくさを実現する重要なポイントです。
亜鉛は空気中の酸素と反応して酸化亜鉛という膜を作り、下地の鋼板を保護します。
そのため、通常の鋼板よりも錆びにくいという特徴があります。
また、トタンは軽量で加工しやすいというメリットもあります。
トタンのメリットとデメリット
トタンのメリットは、コストパフォーマンスの高さです。
鋼板と亜鉛めっきという比較的安価な素材で作られているため、他の屋根材と比べて価格が安い傾向にあります。
また、軽量であるため、施工も容易です。
しかし、デメリットもあります。
亜鉛めっきが剥がれると、錆びやすくなります。
また、熱伝導率が高いため、夏は暑く、冬は寒いという欠点もあります。
トタンとガルバリウム鋼板の違い
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛、シリコンを混合した合金でめっきされた鋼板です。
トタンと比較して、より高い耐食性と耐久性を持ちます。
また、トタンよりも錆びにくく、長寿命であることも特徴です。
ただし、ガルバリウム鋼板はトタンよりも価格が高くなります。

トタンの適切なメンテナンス方法
トタンの寿命と劣化要因
トタンの寿命は、メンテナンス状況によって大きく異なりますが、一般的には15~20年程度と言われています。
劣化要因としては、紫外線、雨、風などによる亜鉛めっきの剥離が挙げられます。
また、傷や汚れも劣化を促進する要因となります。
定期的な点検と塗装の重要性
トタンの寿命を延ばすためには、定期的な点検と塗装が不可欠です。
点検では、傷や錆、めっきの剥がれなどを確認します。
塗装は、亜鉛めっきを保護し、劣化を防ぐ効果があります。
5~10年に1回程度の塗装が推奨されています。
メンテナンスを怠ることで起こる問題
メンテナンスを怠ると、錆が発生し、雨漏りなどの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
また、建物の美観を損なうだけでなく、建物の構造自体を損なう可能性もあるため、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

まとめ
今回は、トタンとは何か、そのメリット・デメリット、適切なメンテナンス方法について解説しました。
トタンは安価で軽量というメリットを持つ一方で、錆びやすいというデメリットも持ち合わせています。
そのため、定期的な点検と塗装など、適切なメンテナンスを行うことで、トタンの寿命を延ばし、建物の安全と美観を保つことが重要です。
ガルバリウム鋼板との比較を通して、それぞれの素材の特徴を理解し、建物の状況や予算に合った最適な選択をしてください。
トタンの選択を検討する際には、メリットとデメリットを理解し、適切なメンテナンスを継続することが大切です。
当社でもガルバリウム鋼鈑での外壁改修工事を承っていますので、お気軽にご相談下さい。
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