雨漏りはいろんな原因が考えれらます。その代表的なものに外壁に発生した亀裂があります。亀裂と言っても細いものから太いものまで様々ですが、皆さんどれくらいの亀裂から雨漏りすると思いますか? 私の答えは0.5mmです。
そんな細いのに雨漏りするの?と聞こえてきそうですが、実はするのです。亀裂はどのような場所に発生しているかで、0.5mm以下の細い亀裂でも雨水が侵入している場合もありますし、逆に1mm近い亀裂でも雨漏りしていない場合もあります。その違いは何なのか?それは亀裂が入ってる外壁材の種類や場所で違うのです。 例えば、一般住宅によく使われる窯業系サイディング材という外壁に1mm幅の亀裂があるとします。ここから雨水は侵入しているのですが、室内に雨漏りしていない・・・なぜかというと、侵入した雨水はその内側にある防水シートというさらに内側の木材は内壁材を守るシートに防がれて室内に入らない構造となっていますので、雨漏りに至っていないという訳です。
しかし、窓上に斜めに入った同じ1mm幅の亀裂。ここから雨漏りしている・・・なぜか。理由は上に書いたように防水シートが守ってくれるはずなんですが、実はサッシ廻りというのは、防水シートが途切れてしまう部分で、本来なら防水テープなどで止水するのですが、年月が経っているとテープが剥がれていたり、施工不良と断定できませんが、シートの切れ目にしっかりテープが貼られていなかったりする場合もあります。 このように窯業系サイディングをとってもみても同じ亀裂でもその後の影響は大きさが出てくるものです。これがコンクリート壁になるともっとわかりやすい亀裂や漏水の症状が出るので、これはまた後日ご紹介したいと思います。
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