外壁にひび割れを発見し、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
特に、寒い地域にお住まいの方は、凍害による被害を心配されているかもしれません。
凍害は、外壁に含まれた水分が凍結と融解を繰り返すことで起こる現象で、放置すると深刻な状態になる可能性があります。
今回は、外壁凍害のメカニズムや被害状況、そして火災保険の適用について解説します。
外壁凍害の基礎知識と被害状況
凍害とは何か
凍害とは、外壁材に含まれた水分が凍結と融解を繰り返すことで、外壁が劣化していく現象です。
特に寒冷地で起こりやすく、ひび割れや剥離などの被害をもたらします。
凍結する際に体積が増えるため、コンクリート内部に圧力がかかり、破壊につながるのです。
凍害が発生するメカニズム
外壁の表面が経年劣化などで傷むと、雨水や湿気が内部に浸入します。
気温が低下して凍結すると、体積が増加し、コンクリートにひび割れが発生します。
ひび割れはさらに水分浸入を招き、凍害は進行していきます。
このサイクルが繰り返されることで、外壁の劣化は加速します。
凍害による外壁の被害症状
凍害による代表的な症状はひび割れです。
他に、コンクリート表面が剥がれるスケーリングや、コンクリートが薄く剥がれ落ちるポップアウト現象なども起こります。
ひび割れは見た目にも分かりやすいですが、スケーリングやポップアウトは、気づきにくい場合もあります。
凍害が起こりやすい場所
凍害は、屋根、サイディング外壁の目地、水回りなど、水分が溜まりやすい場所で発生しやすいです。
特に、屋根の瓦やサイディングの目地は、劣化しやすい部分であり、注意が必要です。
水回りも、湿気が多く、凍結・融解が繰り返されやすいので、凍害のリスクが高まります。

外壁凍害と火災保険の適用条件
火災保険でカバーされるケースとされないケース
火災保険は、火災だけでなく、風災、雪災、水災など、様々な自然災害による損害を補償する可能性があります。
凍害も、これらの自然災害が原因で発生した場合、保険が適用される可能性があります。
しかし、経年劣化による損傷や、故意・重大な過失による損傷は、保険の対象外となることが多いです。
保険適用可否は、保険会社の判断や契約内容によって異なります。
外壁凍害の火災保険申請に必要な書類と手続き
保険金の請求には、保険証券、損害状況を証明する写真、見積書、診断書などが必要になります。
具体的な書類は保険会社によって異なるため、事前に確認が必要です。
また、申請手続きは、保険会社に直接行うか、専門業者に依頼する方法があります。
保険会社への申請方法とポイント
申請にあたっては、損害状況を詳しく説明し、写真や動画で証拠を提示することが重要です。
また、見積書は、業者から取得し、検討することで、より適切な金額で申請できます。
*申請をスムーズに進めるためのアドバイス
申請前に、保険会社の担当者と相談し、必要な書類や手続きについて確認しておきましょう。
専門業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
専門業者への相談
保険申請の手続きや、凍害の修理については、専門業者に相談することでスムーズに進められます。
専門業者は、保険会社との交渉や、修理工事の手配などもサポートしてくれます。

まとめ
外壁凍害は、放置すると建物に深刻な被害をもたらす可能性があります。
早期発見と適切な対処が重要です。
火災保険の適用については、保険会社や契約内容によって異なり、経年劣化などが原因の場合は適用されない可能性があります。
しかし、自然災害が原因と認められれば、保険金が支払われる可能性があるので、専門業者に相談し、適切な対応を検討しましょう。
早期の対応と適切な情報収集が、被害拡大を防ぎ、安心につながります。
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