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外壁凍害とは?修理費用・保険適用・予防策を解説

  • 執筆者の写真: 石原 一雄
    石原 一雄
  • 3月20日
  • 読了時間: 4分

外壁に気になるひび割れを発見した、そんな経験はありませんか。

特に寒冷地にお住まいの方は、外壁凍害の可能性を考慮する必要があります。

凍害は、放置すると深刻な被害につながるため、早めの対処が大切です。

今回は、外壁凍害の原因や症状、修理方法、費用、火災保険の適用について解説します。

具体的な対策や予防策についても触れ、みなさんの不安を解消できるよう努めます。


外壁凍害の原因と症状を理解する


外壁凍害とは何か


外壁凍害とは、外壁材に浸透した水分が凍結と融解を繰り返すことで、外壁材が劣化していく現象です。

水は凍ると体積が増加し、外壁材に圧力を加えます。

この圧力によって、ひび割れや剥離などの被害が発生します。

寒冷地で多く発生しますが、近年は温暖な地域でも見られるようになっています。


凍害が発生するメカニズム


外壁表面の劣化により、水分が外壁内部に浸入します。

浸入した水分は気温低下により凍結し、体積が増加することで外壁材に圧力がかかります。

気温上昇により融解すると、再び体積が小さくなります。

この凍結と融解の繰り返しにより、外壁材内部に微細な亀裂が生じ、それが拡大することで、ひび割れや剥離、さらには材料の崩壊につながります。


凍害による被害の種類と程度


凍害による被害は、ひび割れ、剥離、スケーリング(表面の剥離)、ポップアウト現象(表面の皿状剥離)など様々です。

被害の程度は、外壁材の種類、凍結融解の回数、水の浸透量などによって異なります。

軽微なひび割れであれば比較的安価に補修できますが、大規模な被害の場合は、外壁材の張り替えが必要となり、高額な費用がかかる可能性があります。


凍害が発生しやすい外壁材と場所


凍害が発生しやすい外壁材は、吸水性の高い窯業系サイディング、モルタル、コンクリートなどです。

また、北側など日陰で湿気がたまりやすい場所、屋根や水回りなど雨水の浸入しやすい場所も凍害リスクが高くなります。

窯業系サイディングでは、目地部分のシーリング材の劣化も凍害の原因となります。





外壁凍害の修理費用と保険適用について


外壁凍害の修理方法と費用


修理方法は、被害の程度によって異なります。

軽微なひび割れであれば、シーリング材(コーキング剤)による補修で済みますが、大規模な被害の場合は、外壁材の部分補修、張り替え、カバー工法などが必要になります。


費用は、補修方法、面積、使用する材料などによって大きく変動します。

数万円から数百万円まで幅広く、場合によっては、下地や断熱材の補修も必要となるため、さらに費用が増加する可能性があります。


火災保険の適用条件と申請方法


火災保険は、自然災害による被害を補償する可能性があります。

凍害が保険適用となるかどうかは、保険契約の内容、被害状況、保険会社の判断によって異なります。


適用されるケースとしては、突発的な凍害による被害で、保険契約に自然災害による損害の補償が含まれている場合です。

申請手順としては、まず保険会社に連絡し、状況を説明します。

その後、保険会社から指示された書類を提出します。


修理費用を抑えるためのポイント


修理費用を抑えるためには、早期発見・早期対応が重要です。

小さなひび割れを放置すると、被害が拡大し、高額な修理費用が必要となる場合があります。

定期的な外壁の点検を行い、異常を発見したらすぐに専門業者に相談しましょう。

また、業者に相談し、見積もりを依頼することも費用を抑える上で有効です。


外壁凍害修理業者選びの注意点


業者選びには注意が必要です。

業者に相談し、内容を確認しましょう。

施工実績、保証内容、対応の迅速さなどを確認し、信頼できる業者を選びましょう。

また、契約前に、工事内容、費用、支払い方法などを明確に確認し、書面で契約を結ぶことが大切です。





まとめ


外壁凍害は、放置すると深刻な被害につながるため、定期的な点検と適切な対策が不可欠です。

吸水性の高い外壁材を使用している場合は、特に注意が必要です。

凍害による被害が発生した場合、修理費用は被害の程度によって大きく異なります。

火災保険の適用も検討できますが、保険契約の内容をよく確認する必要があります。


専門業者への相談は、早期発見・早期対応、費用を抑える上で非常に重要です。

適切な業者を選び、安心して工事を進めましょう。

 
 
 

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