住宅の外壁で一番多く使われている窯業系サイディング。いわゆるサイディングと言うものですが、今日はそのサイディングの凍害による劣化をご紹介しようと思います。
"凍害"と聞くと農作物のダメージでよく耳にしますが、サイディングの凍害もメカニズムはよく似ているんです。どちらも共通するのは、内部の水分が凍ったり溶けたりすることでその表面が駄目になってしまうことです。ただ、農作物と違う点は、農作物は劣化はありませんが、サイディングは劣化があり、特に劣化の進んでからの凍害はとても厄介です。
写真でご紹介するとこのような感じです
このような表面がパチパチっと割れて下地が見えているようになってしまう現象です。
これは、かなりひどいパターンですが、実はよく見ると窓下や基礎水切りの上の端部にもよく発生します。
僕らはこれを凍害という言い方よりも、"爆裂"と言います。現象は同じです。
劣化が進むとなぜ凍害は厄介なのかを解説します。劣化が進むとまず表面の塗膜が薄くなります。塗膜が薄くなると新築の時に撥水してた外壁が吸水するようになります。すると、雨が降るとなかなか水切れが良くなかったり陽が当たっても乾きにくくなります。このようになるのは、住宅を新築で建てて約10年でこのような撥水から吸水へと外壁機能が低下してきます。
もう、おわかりですね!
冬に吸水したサイディングは、気温が下がり凍りだします。暖かくなるとその水分が溶け始め、また凍り、溶け、、、を繰り返し凍害が発生するのです。
そして、これを防いでいるのが、外壁材の塗膜です。
窯業系サイディングというのは、この塗膜が命でなあり、この塗膜に守られているのですから、それごなくなってしまうと一気にボロボロと形を崩していくので、とても重要なポイントです。
この現象を知ってリフォームするのと、知らずにリフォームするのでは、未来に費やすリフォーム費用が大きく変わってきます。なぜならリフォーム方法は塗装の下地の補修方法がとても大切ですし、その方法は塗装だけの選択ではないのです!
皆さんもこの冬を過ぎたあたりに外壁を見渡してください!凍害のような症状があれば早目にご相談くださいませ!
そして、そのような営業をしてくる訪問業者や、メカニズムを知らないおしゃべり上手の営業マンに引っ掛からないようにお気をつけくださいね♬
長い文章をお読み頂き誠に有難うございます♬
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