ベランダの防水が剥がれてきた、雨漏りが心配…そんな時、まず気になるのは「一体どんな防水がされているのか?」ということではないでしょうか。
防水の種類はいくつかあり、それぞれに特徴や寿命が異なります。
適切なメンテナンスを行うためにも、まずは自分のベランダに使用されている防水の種類を見分けることが重要です。
今回は、一般的な4種類の防水について、見た目や触感、音といった分かりやすいポイントを解説します。
専門知識がなくても、簡単に種類を判別できるよう、具体的な方法をご紹介します。
防水の種類と特徴
ウレタン防水の特徴と見分け方
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水膜を形成する工法です。
グレーやグリーンの色が多く、表面は滑らかでつなぎ目はありません。
柔らかく、爪で押すと凹みますが、すぐに元に戻ります。
コンクリート下地が多く、叩いてもあまり音はしません。
柔軟性があり、複雑な形状にも対応できるため、ベランダなどによく使われます。
FRP防水の特徴と見分け方
FRP防水は、ポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせた防水工法です。
色はグレーが多く、表面は硬くツルツルしています。
軽く叩くと「コンコン」と軽い音がします。
下地材がベニヤや石膏系材の場合、畳の大きさごとの継ぎ目ラインが見えることがあります。
耐久性が高く、ベランダやバルコニーなどに適しています。
表面に繊維状の模様が見える場合もあります。
シート防水の特徴と見分け方
シート防水は、塩化ビニル樹脂やゴムなどのシートを貼り合わせる防水工法です。
色はグレーが多く、1m幅程度のシートの継ぎ目が直線状に見えます。
継ぎ目の幅は約40mm程度です。
表面には凹凸柄があり、滑り止めになっています。
隅の立ち上がり部分は緩やかに折り込まれています。
比較的施工が簡単で、広い面積にも対応できます。
アスファルト防水の特徴と見分け方
アスファルト防水は、アスファルトルーフィングを貼り重ねる工法です。
ベランダではあまり使用されません。
シートの継ぎ目が直線状にあり、幅は約100mm程度とシート防水よりも広いです。
表面には砂の層があり、上塗り材にはシルバーが塗装されていることが多いです。
耐久性が高い反面、柔軟性に欠けるため、複雑な形状には不向きです。

防水の種類見分け方徹底ガイド
見分け方のポイントをまとめたチェックリスト
防水の種類を見分けるには、以下の点をチェックしてみましょう。
・色:グレー、グリーンが多い
・表面:ツルツルかザラザラか、継ぎ目があるか
・触感:硬いか柔らかいか
・音:叩いた時の音
・下地:コンクリートか、その他
見分け方が困難な場合の対処法
上記の方法で判断できない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
専門業者は、劣化状況や防水の種類を正確に判断し、適切なメンテナンス方法を提案してくれます。
防水の種類別の寿命とメンテナンス
防水の種類によって寿命は異なります。
ウレタン防水は約10~13年、FRP防水は約10~15年、シート防水は約12~15年、アスファルト防水は約12~20年程度です。
定期的な点検と、必要に応じてメンテナンスを行うことで、防水の寿命を延ばすことができます。
トップコートの塗り替えなども有効です。

まとめ
今回は、ウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水の4種類の防水の特徴と見分け方を解説しました。
それぞれの防水材は見た目や触感、音などに違いがあるため、注意深く観察することで種類を判別できます。
しかし、判断に迷う場合は専門業者に相談するのが確実です。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、ベランダの防水性能を長く保ち、雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。
今回の情報を参考に、ご自身のベランダの防水状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを検討してみてください。
雨漏りの心配を軽減し、安心して快適なベランダライフを送れるよう願っています。
当社では、防水工事の種類やその見分け方についても丁寧にご説明しております。
それぞれの建物や環境に適した防水方法を提案し、長期的な安心をお届けします。
防水のプロとして、確かな技術で対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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